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河でも潮の満ち引きがあった |
ホーチミン市を流れるサイゴン河は、五〇〜六〇キロ上流でも、ほとんど海抜がない。 メコンデルタでは、河の水位は、海の水位と同じである。だから、潮の満ち引きによって、水位が変わり、通勤時に眺めている河の表情が日によって違っている。 大潮の日には、川底が広く遠くまで干上がるし、満潮のときは、川岸の数十センチのところまで水が来ている。昨年は、この満潮と大雨が災いし、多くの被害を出したそうだ。(温暖化の影響で海の水位が上がれば、ホーチミンの街の一部は必ず水をかぶることになるだろう) メコンデルタの各支流では、この水位の変化を利用して、たて網漁が行われている。水の引いた岸辺近くに網を仕掛け、満潮からつぎの干潮にかけて魚の入ってくるのを待っている。 雨のあとが大漁になるとかで、うまく潮時と雨が重なると人々は大急ぎで網をしかける。私のオフィスの近くの河や沼の一帯もよく網がしかけられている。薄茶色の水にもぐったり、泳いだりしながら網を仕掛ける人々の顔は生き生きとしている。今日こそは大漁だという期待で。
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かげのひと |
教育は人の心に種をまくこと。 でも芽が出るとは限らない。 出ても、いつ出るかわからない。 しかも、多くの場合芽が出たときは、 教えた人はそこにはもういない。 教育とははかないものだ。 といって、怠れば芽は出るはずはない。
金平敬之助 「一言の魅力」PHP研究所
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 小学校の恩師を囲んで同窓会をした話をあまり聞かない。特に小学校1年生の担任を囲んだ話は、とんと聞いたことがない。中学校、高校、大学などはよく聞くが、それだけ小学校の先生の印象が少ないのだろうか。 私の好きな句に、「菊作り 咲きそろう日には 陰の人」という吉川英治の句がある。おおもとを、作る喜びを詠った句だが、菊を愛でる人は菊の花の美しさをほめても菊作りの苦労に気づく人は少ない。 思うに、小学校の時に様々なことの基礎を教育している。まさに種をまいてきているのだった。ただどんな種をまいてきたのかそれが問題だ。もっとも同窓会を開いて小学校の教師を招くべきであるなどという種をまく必要はない。一つ言えることは表に出ない多くの支えで人が生きていること、その人たちに感謝する心を持つべきであるという種はまいておきたいものである。
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明倫教育研究所
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