旅情(火炎樹の花咲く頃)
ちょっと変だよ日本の教育と思っている帰国日本人が、海外駐在時の見聞録や、日本人をちょっと斜めにみて、子育て、学習指導について応援します。子育て・しつけの裏技もあります。


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 河でも潮の満ち引きがあった
   

 ホーチミン市を流れるサイゴン河は、五〇〜六〇キロ上流でも、ほとんど海抜がない。
 メコンデルタでは、河の水位は、海の水位と同じである。だから、潮の満ち引きによって、水位が変わり、通勤時に眺めている河の表情が日によって違っている。
 大潮の日には、川底が広く遠くまで干上がるし、満潮のときは、川岸の数十センチのところまで水が来ている。昨年は、この満潮と大雨が災いし、多くの被害を出したそうだ。(温暖化の影響で海の水位が上がれば、ホーチミンの街の一部は必ず水をかぶることになるだろう) メコンデルタの各支流では、この水位の変化を利用して、たて網漁が行われている。水の引いた岸辺近くに網を仕掛け、満潮からつぎの干潮にかけて魚の入ってくるのを待っている。
 雨のあとが大漁になるとかで、うまく潮時と雨が重なると人々は大急ぎで網をしかける。私のオフィスの近くの河や沼の一帯もよく網がしかけられている。薄茶色の水にもぐったり、泳いだりしながら網を仕掛ける人々の顔は生き生きとしている。今日こそは大漁だという期待で。


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